欺けない服
コロナのせい、もあるんだけど単純に気温的な問題で着られなかった。たぶん、そんな服を所有してる人は今年とくに多いと思う。
僕の場合はそれにプラスして、着るタイミングを選ぶ服が多い。周りから「これ、いつ着んの?」と言われてしまう服のことだ。
その好例がコレ。
敵の視線を欺くために、周囲の風景に溶け込むことを本質としているカモフラージュ柄。
でもこの服は全く欺けない。ウッドランド迷彩、ウッドランドフレック迷彩、デザート迷彩を組み合わせてて、ジャングルに居ても砂漠に居ても見つかり放題。
こうもファッション性と男らしさをこれみよがしに押し出した服、そうそう無い。
ただ「これ、いつ着んの?」をポジティブマインドで受け取ると「これどこの服?」に変換されるのでは...と考えると買わずにはいられない。ちょっと皮肉めいていて、でも確かにそこには羨望が含まれている気がするから。
そもそも僕は服を買うときにあまり慎重に考えず、買ってから考えようという思考の持ち主。そんなわけで「買った意味」というブログを書くに至っているのだけど…。
閑話休題。せっかくなので、服について。
この服は、Danilo Pauraとkappaのコラボレートアイテム。kappaは皆さんご存じだと思うけど、Danilo Pauraもイタリアで2012年に立ち上げられ、瞬く間に注目されるようになったブランド。
最近はコラボレーションを精力的にやっていて、Kappaの他にDiadoraとかSpergaなんてイタリアのスニーカーブランドとカプセルコレクションを展開。日本にも一部のコアなファンを持っていて、さらに認知度を高めたいからかG-SHOCKともコラボした。イマ最もホットなブランドのひとつ、といった感じか。
で、僕がこの服を気に入ってる理由の一つに、このロゴの配し方も挙げられる。
ファッションニュースを見ていると、よく「◎◎と××がコラボレート!二つの世界観を融合させたスペシャリティなデザインに注目」みたいな文言があるけれど
これの大体がロゴを入れただけだ。世界観じゃなくて、ただのロゴ。そしてその組み合わせ。
でもこの服には、Pauraならではの柄使いと、kappaの謎の配色センスが活かされていて、ロゴじゃないところの世界観がしっかり出ていると思う。
デザートカモに青のテープロゴをあしらうセンス、僕にはない。
なんてこの服を見るたび思い耽って、今季1度も袖を通してないのに満足している。