そのジャケット、イタリアーノにつき。
個人的に、テーラードジャケットは英国らしさのある構築的で重厚な雰囲気が好みなのだけど、今のトレンドはそれと好対照。
裏地も芯地も肩パッドも排した軽快さがウリのアンコンタイプのジャケット、いわゆるナポリ仕立てがトレンドで、都内を歩いていれば見かけない日はないほど。
見るたびに、やっぱり古典的な英国仕立てがドタイプだなあ、と思うけど
ファッション業界の端くれとして1着は持っておくべきなのでは?ということで買ってみた。
2パッチの2B、サイドベンツ、ラペル幅8.5cm。ベーシックに見えて、ちょっと脱線した感じ。
見た目から軽快感をゴリ押したいと思って、スポーティーなブレザーをチョイス。
トルソーと合ってないから不自然に浮いちゃってるんだけど、吸い付くような肩のノボリとか、湾曲強めのバルカポケットとか、立体感あるラペルは良い感じ。
正直、太めのラペル幅に、ゴージライン低めが良かったけど、スミズーラじゃないしやむなし。
シャンクボタンを使ったキッシングボタン。ちょっと華美すぎる感じがしないでもないけど、ナポリ仕立てらしさがある。
関係ないけど、ナポリ仕立てのことを一部では「ナポリタン」と言うらしい。
ちなみにLATORREの「ITH1」っていう定番モデルです。
軽い仕立てって良くも悪くも、テーラードジャケットとしてはカジュアルな見映え。これにバスクシャツ、ベージュのワイドパンツで、フレンチ風に合わせればイマっぽくなりそうだ。足元はスエード靴がいいだろうか。
が、やっぱり僕は英国感を出したいのでタイドアップにセミブローグシューズで、ややカッチリめに着たい。
なんて、コーディネートを考えているだけで楽しいんだから、買って良かったと思う。